一年前に臨死体験した私。
この世界の仕組みを知った。
私たちは自分の意識を投影して
その世界に入り込んで生きている。
つまり、自分という存在はふたりいる。
私たち人間は、
この現実の外側にいる、
「意識だけの自分」から分離して、
「身体を持った自分」として生きている。
意識だけでは知ることができなかった、
物質の世界をこの身体で体験するために。
つまり、自分という存在は、ふたりいる。
現実の外側にいる自分は、
この現実世界の景色と自分を
時間と空間を超えた視点で見ている。
現実の内側にいる自分は、
この現実世界の景色を、
今この瞬間の時間と空間の中で体験している。
現実の外側にいる自分は「俯瞰」の自分。
現実の内側にいる自分は「没入」の自分。
俯瞰する意識の自分は、
没入する自分を見ていた。
没入する身体の自分は、
身体を通して体験していた。
この現実世界は、
そのふたりの自分が交差する場所だった。
俯瞰が没入を支え、
没入が俯瞰を証明していた。
私たちはいつも、
見ている自分と、
体験している自分の間で
この現実世界を生きていた。
だから本当は、
孤独ではなかった。
ひとりで生きていると思っていた時間も、
ひとりで感じていると思っていた感情も、
もうひとりの自分が、ずっと一緒にいた。
自分のそばには、
いつも見守っていた自分がいたのである。

