この現実世界は幻みたいだった。

臨死体験

半年前に臨死体験した私。
この世界の仕組みを知った。

私たちは自分の意識を投影して、
その世界に入り込んで生きている。

臨死体験したあの日。
あっちの世界にいて思ったことがある。
さっきまでいた現実世界が幻みたいだった。

「ここにずっといたら、
思い出せなくなるかもしれないな…」
とそう思った。

私たちが生きるこの現実世界は、
あっちの世界から見ると、近いのに遠い。

広がった自分の意識は、
どんどん広がっていった。

そして、
広がりすぎた自分の意識は、
この現実世界を見るためには集中力を使った。

それはまるで、
ミニチュアの世界を凝視するようでもあり、
針の穴に糸を通す為に焦点を定めるようだった。

あの日の私は、
「広がった意識の自分でいた方がラク」だった。

あんなにもリアルに生きてきた現実世界。

あんなことも、こんなこともあったな。

いっぱい笑ったし、いっぱい泣いた。
いっぱい愛したし、いっぱい愛された。

あんなに一生懸命生きてきて、
「ここが世界の全てで自分の現実なんだ!」

と思っていたのに、
「思い出せなくなるかも…」と思ってしまった。

だから、決めたのである。

この現実世界が幻みたいなものなら、
いつか思い出せなくなってしまうのなら、

「世界一美しい幻を作って生きていこう」と。